真言亡国

本末転倒の悪法

真言宗は、釈尊出世の本懐たる法華経を

「大日経より三重の劣、戯論の法である」

として、大日経に説かれる大日如来を本尊と崇め、大日如来に比較すれば釈尊は草履取りにも劣る等と誇っています。

そして、「大日如来が現実に出世成道した仏ではない」にも拘わらず、大日経は大日如来の説法であり、一念三千・即身成仏の実義も大日経に説かれていると主張しています。

しかし、いかに大日経いえども釈尊の説いた教説であり、四十余年の方便教です。

そこに説かれる大日如来を立てて教主たる釈尊を打ち倒し、大日経は大日如来の説法であるなどと主張することは、本末転倒の妄説であります。

法華経の義を盗み取る邪義

一念三千・即身成仏の義は、ただ法華経のみに説かれているところであり、他の経々には見られません。

しかるに、一念三千・即身成仏の義を大日経に盗み入れ、かえって法華経を誹謗することは、誑惑の邪義といえましょう。

真言宗は「鎮護国家」を標榜しますが、かかる「本末転倒の悪法」を根本とすれば、かえって「家の柱」「国の柱」を倒して、亡国を招くのであります。

参考「法華講員の基礎教学」84ページ